日々が過ぎて行くのを
ただただ胃を捻る様な思いで作業しております
ミフレルです。



ほぼ他社さんのサンプルを終え、
さぁ我々の量産とサンプルと思っていた矢先に刺繍機トラブル( i i )


無理して使用していたのですが
効率が悪過ぎて取り敢えず修理してくださいと
泣きつきました。


工業機なので出張費諸々含めると
えぇ?こんなすんの?っていうくらい取られます。
以前にもここに書きましたが、車の車検みたいなもんです。


あまりに費用が高いので、一本分だけでやってください。
それを見て勉強して他は自分でやりますので
教えて下さいと申し出ると良いですよとのお返事。




原因は様々あるのですが元軸があり
写真の様にそれぞれの針棒があるのですが、
刺繍枠に針をぶつけてしまったり、何かにあたててしまったり
何らかの理由で微妙に狂い始めたり、ズレたり、ゴムが溶けて
針を拾えなくなったりすると刺繍機も動きません。


簡単に教えてもらって○○○○○円
あぁ、、まだ高いけど仕方無い、車と思えばと
無理矢理納得して。
担当者は直ぐに帰られました。


さぁやってみっぞというわけで
針とプーリーという軸を規定の数値に合わせるのですが、
教えてもらった位置で全然合わない。


メンテナンスの人がいた時は上手くいってたのに、、、
何で、、、!!!???


もう正規の金額払うんでもう一回来て下さい!
何て帰られた後では言えないです、、、


一晩中格闘しましたが、
やはり駄目なものは駄目。



胃が痛くて、頭の中ではコレクションと納品に追われ
結局一睡も出来ずに、、、朝一で電話してました。


“昨日はありがとうございました、、、あの〜、、、、”


ちょっと担当者もまたコイツかと
若干怒り気味。申し訳ない、、、


電話しながら取り敢えず再挑戦

元軸がズレてたんですね、絶対に素人で
理解出来る訳ないです。


あははははって、、


結果二日丸々潰れましたが
大事なミフレルの一員ですから、、、。



大型の機械なので刺繍が出来ない場合は
すごい音をたてて止まります。
これが機械を壊す勢いの音で恐くて電源入れられないんです。



自分を信じろ!天にも縋る思いで、、、

OKです。ばっちり。後は糸調整して
明日からまた量産の日々です。


本当良かった!!機械について学ぶ事が出来たのも
今後に役立つでしょうし何か変な自信がつきました。



その刺繍も色々と研究を重ね調べたりします。


デザイナー目線やお客さん目線では見ない部分なのですが、
他社さんのサンプルもやりデータを作っていると
もっと評価されるべきは工場のデータの作成者であると
もちろんデザイナーの柔軟な発想で生まれるものも
ございますがまずは発想を形に出来る技術者が居ないと始まりません。


これは最近ではもう有名な某刺繍工場さんの古い写真です。
某ブランドさんばかりが有名になっていますが
ここの工場のデータ作成者、技術者はもっと
評価されていいくらいスゴいです。

これが1998年頃らしいのですが
すでに手書き線の様なドットをこの写真から見て取れます。


何がスゴいかってこれはデータ作成(パンチング)している人達
にしか分からない事だと思いますが、機械と手がまるで
一体化している様なデータの作り方なんです。
あぁ、あれねと簡単に理解させないデータ作りと言いますか


規模も違えば使用している機械そのものがまずは違うものの
すごく勉強になります。


機械も戻ったし、生地も上がってくるし
来期の生地も仕込んだし楽しみです。


少し前に他分野の方とお話しする機会があって、
いつも間違いを犯すのは人間であって
機械は人間がミスしない限り間違わないんだよ(絶対ではないですが)
という会話したばかりです。


残りコレクションまで気を引き締めたい


追記:
ラッキーと感じる事も多い今日この頃
何かが繋がって線で結ばれ始めている気がします。
(自転車盗まれたばかりですけど、、、)